法人理念

  

    養育理念 「健康・学習・奉仕・友情」


-「地域に根ざした児童福祉」を目指して-

 私達 社会福祉法人 大村子供の家 職員一同は、たゆまない研修と情熱とをかたむけて、自らの識見を高め深い人間愛と指導力とを養い、健康・学習・奉仕・友情の四つの事柄を指導基本として、思いやりの心を持った、心身共に健全な児童の育成に努めています。


 児童福祉法に基づき、第一種社会福祉事業並びに第二種社会福祉事業を遂行し、児童の健康を守り、健全な養護育成を図り、その独立心をそこなうことなく、正常な社会人として生活することの出来るよう養育・保育に努めます。



理事長挨拶

ご 挨 拶



 

 大村子供の家は、恩賜財団同胞援護会(総裁・高松宮宣仁親王、会長・徳川家正公爵)長崎県支部(支部長・杉山宗次郎県知事)が昭和21年4月1日、戦災者、引揚者、原爆被爆者等々への政府が行う援護事業の補完協力を使命として発足し、昭和21年9月21日より、いわゆる引揚孤児達を、既に未亡人達の洋裁共同作業所としていた建物内で養護育成したのがはじまりです。

 その後、戦後の混迷が徐々に解消されていくも、保護者の貧困や長期不在、死別、家庭崩壊、不適切な家庭環境といった諸背景により児童が入所し、この20年では、父母による虐待で措置される児童が6割近くにも達している状況に戸惑い、憂いをいだいております。

 この少子化時代にも関わらず、社会的養護を必要とする児童は増加傾向であり、保護の多様化と相まって、保護者や保護児童への対応は困難を極めております。そのため「社会的養護の課題と将来像」を明確化し、改革を進めることは、日本全体の未来を切り開くことにも繋がり、早急に取り組むべき事項と考えています。

 以前、行政・養育者側の論理で進められてきた大舎制集団養育の良い点は、その訓練性にあり、自立に備え、児童が規則正しい生活を集団で守ることに重点が置かれておりましたが、昨今は、生活する児童を中心としたきめ細かな個別対応を図り、個々を大切に、より一般家庭に近いあたりまえの生活の実現を目指しています。言い換えますと、国の方針で、施設で集団生活していた児童達の生活単位を小規模化し、地域での家庭的養護推進と里親委託推進へと大きく舵を切ることになったのです。

 大村子供の家では国の推進する社会的養護改革にあわせ、先駆的に小規模化を進めてまいりました。

 児童養護だけではありません。地域の子育てに関する悩み相談に応じる形で、平成10年から県央児童家庭支援センターを設置し、地域福祉の貢献に寄与しています。また、昨今、保育園の待機児童問題が話題となっておりますが、地域のニーズに応えるべく、大村市の認可を受けて平成28年4月より小規模保育事業(キッズホーム)を開始しました。平成30年10月から放課後児童クラブ、平成31年4月から認定こども園キッズランドの開園を予定しており、地域における児童福祉の拠点として、更なる貢献をしてまいりたいと思います。

 これまで子供の家の沿革を述べましたが、これらの事業を進めるにあたり平坦な道ばかりではなく、山あり谷ありの中、どうにか70年間つつがなく運営を押し進めることができましたのも、以下3つの絆があったからだと思います。一つには献身的に児童に向き合う職員・養育者の絆、二つ目には学校、町内会、ボランティア、行政など地域の支援協力の絆、そして三つ目に児童自身が自立に向け切磋琢磨し、お互い頑張る絆です。「我々の未来を託する子供」を育てていくために、子供の家は今後も絆を大切にし、社会福祉に貢献していきます。

 最後に、社会全体が「子供に優しく!」「子供は国の宝!」を合言葉に「子育ては楽しく素晴らしいもの」と社会全体が認識し、国民一丸となって一人の児童も落ち零れることなく、励まし支えていってほしいと願っております。

                                    

社会福祉法人 大村子供の家        

理事長    松本 厚生